先日、DaVinci Resolveで動画を書き出そうとしたところ、まさかの容量不足エラーが発生……。
私のMacは500GBのSSDを積んでいるのですが、確認すると空き容量が100GBを切っていました。少し前まで200GBくらい余裕があったはずなのに、おかしい。
まずは、[システム設定] - [一般] - [ストレージ] を開いて、一体何がそんなに容量を食っているのか確認してみました。
書類:90GB
システムデータ:130GB
……システムデータで130GB!?
「システムデータ」って何なんですか。名前が抽象的すぎて、迂闊に削除したらmacOSが二度と起動しなくなりそうなオーラを放っています。
ビビりながらも、まずは分かりやすい「書類」の中を確認。ここは90GBほどあったので、中身を精査して不要なデカいファイルを消してみました。……が、減ったのは10GB程度。焼け石に水です。
これは…本当にシステムデータが原因なのか…?
ということで、ターミナルを立ち上げて本格的に「130GBの犯人」を調査してみることにしました。
まず確認したこと:全体像の把握
最初に実行したのは、ルート直下のディレクトリ容量をざっくり調べるコマンドです。
sudo du -xhd 1 /System/Volumes/Data 2>/dev/null | sort -hr | head -20
結果はこちら。
306G /System/Volumes/Data
203G /System/Volumes/Data/Users
37G /System/Volumes/Data/Applications
34G /System/Volumes/Data/System
……ん? Users(ユーザーディレクトリ)が圧倒的にでかい。
つまり、 「システムデータ」=実際には「自分のデータ」 でした。 どうやらmacOSのストレージ管理画面で表示される「システムデータ」という項目は、かなり広い意味(その他もろもろ)で使われているようです。完全に騙されました。
犯人はUsers配下にあり
気を取り直して、自分のホームディレクトリ配下を調査します。
du -xhd 1 ~ 2>/dev/null | sort -hr | head -30
すると、かなり見覚えのある名前がズラリと並びました。
106G Library
27G .cache
14G .gemini
11G miniforge3
8.5G .lmstudio
見事に開発環境とAIのツールだらけです。順番に潰していきましょう。
~/.cache が27GBも食っていた
ここはCLIツール、Python、OSS関連、そして最近よく使うAI関連のキャッシュが溜まる場所です。ここだけで27GBもありました。
さらに深掘りしてみます。
du -xhd 1 ~/.cache 2>/dev/null | sort -hr | head -30
結果。
15G ~/.cache/huggingface
10G ~/.cache/uv
この2つがツートップでした。
1. ~/.cache/huggingface(15GB)
HuggingFaceからダウンロードしたAIモデルのキャッシュです。 QwenやGemmaなどのLLM(大規模言語モデル)をローカルで試していると、一瞬で数十GB吹っ飛びます。また使うかもしれませんが、一旦まとめて削除!
rm -rf ~/.cache/huggingface
必要になれば、実行時にまた勝手に再ダウンロードされるのでヨシとします。
2. ~/.cache/uv(10GB)
Pythonの超高速パッケージ管理ツール「uv」のキャッシュです。 高速化のためのwheelやbuild cacheが大量に溜まっていました。こちらは専用のクリーンコマンドでサクッと削除。
uv cache clean
この2つを消しただけで25GB確保。 かなり空き容量が増えてホクホクしてきました。
本命の ~/Library に突入
さらに最大の温床、~/Library(106GB)を調査します。
du -xhd 1 ~/Library 2>/dev/null | sort -hr | head -30
結果。
44G Application Support
30G Caches
13G Containers
完全に Application Support と Caches が主犯格ですね。
Application Support とは?
macOSのアプリが裏でデータを保存する場所です。例えば、Chromeのプロファイル、動画編集のキャッシュ、Dockerのデータ、Steamのゲームデータなど、あらゆるアプリの「内部データ」がここにブチ込まれます。
iMovieかと思ったら iMobie だった事件
Application Support の中を調査中、見慣れない巨大フォルダを発見しました。
14G ~/Library/Application Support/iMobie
最初、 「iMovie(動画編集ソフト)なら以前アプリごと削除したはずだけど…?」 と不思議に思い、よく見てみたら……。
「 iMobie 」でした。
誰だお前は! と思って調べたら、iPhoneのデータ管理・復元ソフトでした。 そういえば以前、iPhoneのバックアップを取るのにお試しで入れた記憶が……。完全に忘れていましたし、もう使っていないので容赦なく消し去ります。
rm -rf ~/Library/Application\ Support/iMobie
さようなら、iMobie。
Dockerの残骸と、AIを内包するChrome
さらに整理を進めます。
-
Dockerの残骸(約10GB) Docker Desktopでビルドしたイメージやコンテナのデータが大量に残っていました。これも使っていないものを一掃。
-
ChromeのローカルAIモデル(約4GB) 個人的に一番驚いたのがこれです。
4.0G ~/Library/Application Support/Google/Chrome/OptGuideOnDeviceModelChrome、お前もローカルにAIモデルを持つ時代になったのか……。 最近のChromeは、ページの要約、OCR、アクセシビリティ、AIアシスタント機能などのために、ローカルAIモデルをひっそりとダウンロードしているようです。これは今後も使うだろうと思って、今回は見逃しました。
~/Library/Caches も一斉掃討
各種アプリのキャッシュが蓄積されていた Caches ディレクトリの中身も整理。ここだけで約30GB減りました。どうせまた増える運命ですが、一旦スッキリさせます。
最終結果:100GBのダイエットに成功!
なんだかんだで、最終的な空き容量は……
+100GB 増えました!!
これでDaVinci Resolveの動画エンコードも無事に通るようになりました。本当によかった。
まとめと感想
最初は「macOSのシステムデータって何だよ…消して大丈夫なやつなのか…?」と怯えていましたが、蓋を開けてみれば、
「AIモデル・Docker・開発環境・キャッシュの集合体」
でした。犯人はだいたい自分の趣味と仕事です。
特に最近は、
- ローカルで動かすAIモデル
- Dockerコンテナ
- Pythonの仮想環境
- (果てはChromeのAI機能まで!)
など、普通に数GB〜数十GBを食いつぶす輩がウヨウヨしているので、油断すると一気にSSDが埋まります。開発用途でMacを使っている方は、一度ターミナルで du コマンドを叩いてみると、意外な発見があって面白いかもしれません。
⚠️ 注意事項(お約束)
この記事で紹介しているディレクトリの削除は、完全な自己責任でお願いします。
キャッシュだけでなく、アプリの大事な設定ファイル、保存データ、バックアップなどが含まれている場合があります。誤って必要なデータを削除すると、アプリが起動しなくなったり、データが吹き飛んだりする可能性があります。
特に ~/Library 配下は、macOSやアプリの心臓部とも言える重要なデータが眠っています。削除する前は必ず中身を確認し、「これを消しても泣かない」と確信できるものだけにしてください。
最悪の場合、 「空き容量は爆増したけど、OSも二度と起動しなくなった」 みたいな大惨事になっても、私は一切責任を取れませんのでご了承ください(笑)。


